夢の模型飛行機

こんな模型飛行機があったらいいな。そう思ったたくさんの人たちがこんなに素敵なもの作りました。

2017-07

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ライトプレーンの工作

ライトプレーン「ケリ型」と「カナリア」の作り方です。

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先ず最初に、主翼のアウトラインの骨組みを整形するための型を作ります。
本当は図面を探し出したり、自分で描いたりするのが最初ですが、今回は、最近マンネリ化しかけている自分流のスタイルを一度打破するために、あえて図面は無し、各パーツごとに思いつくままのデザインで各部を作って行くことにしました。
ライトプレーンの骨組みは、通常竹ひごを使い、ロウソクのなどの熱を利用して曲げて作るのが一般的ですが、今回は2ミリ角の桧材を湿らせて型に巻いて整形する事にしました。
そのための型枠を最初段ボールを利用して作りかけましたが、防水のためにテープを巻くのが面倒だなと思いました。

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そこで、はたとひらめきました。

そうだ、100円ボードだ!

この選択は大正解でした。
切り出しやすく削りやすいので加工が簡単。しかも厚みが5ミリなので一つの型で左右の骨組みを一度に整形できます。

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図面に合わせるか自分の好きな形にするか、とにかく型が決まったら水でよく湿らせたヒノキ材をゆっくり型に巻き付けて行きます。

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ヒノキは水をつけてから10分ぐらい置いて、さらに水を付けて巻き始めると折れにくいです。アールの強いところはゆっくりと慎重に曲げていってください。
もしポキッとなったら、その材は捨ててやり直したほうが後の作業で狂いが出にくく、作業もやりやすいです。
型に巻き込んだらそのまま半日ぐらい乾燥させます。
その間に型に直接リブの入るラインを書き込んでおきます。

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その時には必ず周囲のヒノキ材にもリブの位置の印を入れておいて下さい。
尾翼周りも同じように型を作って巻き込んでおきます。

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まだこの時点では、どの部品とどの部品が組み合わされて、どんな飛行機になるのか、それも決まっていませんでした。

乾燥を待つ間にリブを作ります。
先ず弦長のいちばん広い部分に合わせたリブ型をボール紙等で作ります。
翼型は僕の場合はラムロットの上の部分を使いました。
最大弦長のリブばかりを必要な枚数分切り出します。

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型にリブをあてがい、前後を等分にカットしてテーパー部分のリブとします。

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そして最後にリブの底部をカットして、リブの前後の骨組みに当たる部分の高さが2.5ミリになるように揃えます。

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骨組みが乾燥したらいよいよ主翼の組み立てです。
ここからは型から骨組みを外しての空中作業が楽です。
外した骨は開きますので両端に弱く輪ゴムをかけて寄せます。
そこにリブを瞬間接着剤で仮止めして行きます。

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ちょっとやりにくい作業ですが、形を気にせず、とにかくリブをみんなくっつけます。

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一応止まったら、型に合わせて、歪みやリブの位置を確認します。
もしずれていたら、接着した部分を、ばりばり折る感じで形を整えます。

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外形のラインはたいていぴったりは合いません、1~2ミリのずれは気にせず、むしろ左右の翼を裏合わせにした時になるべく形を合わせるよう整えてください。
そして捩れが出ないよう、とにかく注意してください。

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主翼と同じ要領で尾翼も組み立てます。

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主翼の桁は桁材をあてがいながらリブに切り込みを入れて取り付けてください。
普通にライトプレーンとして飛ばすだけなら、中央の桁を2~3枚目までのリブに渡すだけで十分な強度になります。

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骨組みが完成したら写真を撮ると後で楽しいです。この際ストロボを使うと骨の影が強く出て台なしです。窓からの自然光などを利用して上手に撮影しましょう。
胴体は棒一本だけでいいのですが、僕の機体のように野中式の上半分プロフィール機も楽しくていいです。

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そしていよいよ紙張りです。
僕はこのライトプレーンの紙張りが模型製作の中でいちばん好きです。
紙はユニオンのライトプレーン用翼紙です。
本当は上等のガンピ紙等を使うと強くて長持ちしていいのですが、買いに行くのが億劫で、いつもこの紙を見つける度に買い溜めしています。(売っている紙の色は赤だったり青だったりその時にはたいてい一種類しかないので、何色か揃えようと思うと何年もかかったりします)

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紙張りは必要な大きさより周りを2センチくらい大きくカットして、薄い乳液ぐらいに水で薄めた木工ボンドで、シワにならないように優しく引っ張りながら貼ります。
こつは口で説明するのが難しいので、何回か失敗するつもりでトライしてみてください。すぐに上手に出来るようになると思います。

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シワ無くとはいっても、写真程度の張り具合で最後は充分キレイに仕上がりますので御安心下さい。


今回初めてチャレンジしたのは骨の無い部分での紙の色継ぎ。
一度全体に張った紙の一部を切り取り、その形に合わせた色違いの紙を貼ります。

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この時のポイントは、後から貼る紙は骨のある部分にのみ糊を付けて置き、そちらが乾燥し固定した段階で紙の部分に細筆で少量の糊をつけて合わせると言う事です。

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一枚の紙で張ったのと変わりのないきれいな仕上がりになりました。
これが出来るようになるとカラーリングの自由度が上ります。

さあこれで大体出来上がりました。
最後に霧吹きで貼った紙を湿らせます。

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霧吹きは殺虫剤を虫にかけるように直接ふいてはいけません。先ず霧吹きを斜め上に向けて空中に霧を吹き出します。そしてミストの空間を作ったら、その中をくぐらせるように翼を泳がせます。
湿らせるのは翼の上面だけ、湿り具合は紙全体がしっとりと水を含んで少し垂れ下がってくるぐらいです。傾けた時にぼとぼと水が垂れるようでは吹き過ぎです。
なお張りが足りないからといって二度吹きすると紙の状態がどんどん悪くなって後悔する事になるので止めましょう。

さてここからが感動です。

一度湿って皺々になった紙が、サナギから孵った蝶々の羽が伸びるようにどんどん美しく張り始めます。
しかしこの時に油断は禁物です。
まっすぐだった骨組みが紙の張りの不均一で捩れるのもこの時です。乾ききる前に優しく捻って狂いを修正して下さい。
最後はしゃぶしゃぶに薄めた(4~5倍希釈)ドープかクリアラッカーを、翼の上面だけに一回だけ塗っておくと狂いの出にくい丈夫な翼になります。
なおこの時も乾く際に捩れの危険がありますので御注意ください。

これで出来上がりです。

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こうして作った飛行機は小さなライトプレーンでもとても愛着が沸きます。

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リクエストがありましたら、機体の調整方法の説明をさせて頂こうと思っています。
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コメント

ライトプレーン

子供の頃はバルサなんて知りませんでしたから、もっぱら飛行機の材料は竹ひご、ヒノキでしたね。それも模型屋で購入するのではなく、自分で削りだしたもんです。おかげで、今でもその時のナイフ(自分達はデバと呼んでいたが、でば包丁の略でしょうね)の傷が左手には残ってます。お湯に浸して曲げることも知らず、ひたすらろうそくであぶりましたね。でも竹ひごは上手く出来ましたが、ヒノキは失敗が多かったような気がします。それにしてもあの当時の爺さん達は竹ひご作りが上手かったなー。近くに提灯屋があって、よくそこの爺さんの作業に見とれたものでした。懐かしいですね。

職人の技に見とれて

僕の手にも子供の時に工作用のかみそりで切り込んだ傷が今も残っています。それでも工作することの楽しさは痛さを超えて魅力的でした。
野末さんの感心した提灯屋のじいさんのような思い出は、僕の場合は漆塗りの職人の親父でした。仕事場の軒先で、事も無げに襖の縁等を塗って行くのですが、それがまったくムラの無い完ぺきな仕上げ。当時プラモデルの色が上手に塗れなくて困っていた僕は、何とか技を盗んでやろうと、その仕事を盗み見に行ったものでした。

工作

わたしも左手の人差し指に子供の頃工作でつけた刃傷が、残っています。ひご曲げもひたすら竹ひご舐めては、ろうそくであぶるばかりやっていて、焼き鳥食べているときに、つい懐かしくて竹串しゃぶってしまいます。ごく最近刊行された趣味の工作本でアールのついたブリキ板をろうそくで暖めて、そこに竹ひごを当てて、美しく曲げることを知り、恐ろしく感心したのを思い出しました。それにしてもオリジナリティあふれる美しい機体ですね。

竹ひご曲げ

指傷仲間が増えて嬉しいな。

僕の場合、小学生の頃は曲げ直すという知恵が働かず、ライトプレーンキットに入っている曲がった竹ひごをそのまま使っていました。そうすると主翼の外形は図面とは似ても似つかない形になって、そこに寸法の合っていないリブを無理やりくっつけようとするので、主翼はいつもプロペラのように捩れてしまっていました。そこで覚えたのは、リブを図面の通りに入れず、寸法の合う部分に接着するという事でした。
その後ロウソクで竹ひごの曲げ直しをするようになったのは中学生になってからでしたが、その頃にはもうライトプレーンを作ることも少なくなってしまいました。
大人になってから古い本で見つけて、としちゃんの書かれているブリキの空き缶を開いて組んだ竹ひご曲げ器を作って見たことがあるのですが、確かに竹ひごは上手く曲がるものの、ブリキの下のロウソクからはとんでもない煤が立ち上り、家の中では到底使えない代物である事が解りました。このへんにも牧歌的だった昔と現代の時代の変化というようなものを、ちょっと感じたりなんかしました。

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